BK-1 拙著 『手作りを楽しむ 蜜ろう入門』2冊以上
※サインをご希望の方は備考欄にお書き添えください。
※出版を記念しまして当面の間、ささやかな特別付録(写真参照)をお付けいたしております。
■手作りを楽しむ 蜜ろう入門
著者 安藤竜二
出版 農山漁村文化協会(農文協)
判型/頁数 B5 160ページ
価格 2640円(税込)
発行 2020年12月24日
私は朝日連峰大朝日岳の麓で小さな蜜ろう工房を営んでいます。
蜜ろうは森(自然)の分身です。
やさしくてあったかくて美しい森の光です。
その魅力を損なわないように作ることが自然との約束と思っています。
そんな蜜ろうのことを、もっともっと知ってもらいたくて、自分の32年の経験や、蜜ろうを使って下さる皆さんのお話をまとめて本にいたしました。
内容
1章 蜜ろうの基礎知識
ミツバチが蜜ろうを分泌して巣を作るメカニズムや収穫、色や香り、用途について書きました
2章 蜜ろうの歴史
古代エジプト時代のツタンカーメン、ギリシャ神話のパーン、イカロス、キリスト教のキャンドルマス、正倉院に眠る奈良時代の蜜ろう、江戸時代のニホンミツバチによる生産などをまとめてみました。特にギリシャ神話の牧羊神パーンの葦笛を再現できたのは感動しました。
3章 安全な蜜ろうを手に入れる方法
現在は手軽に蜜ろうを購入できる時代になりました。しかし、値段に関係なくグレードの違いが見受けられ困惑してしまいます。そこで、用途にかなった蜜ろうを手に入れる方法について書きました。特にハンドクリーム作りには、養蜂で使うダニ剤の残留していない安全安心な蜜ろうを手に入れる必要があります。いい環境にお住いでしたら養蜂することもオススメしています。収穫した蜜ろうを精製する方法も紹介しています。
4章 蜜ろうキャンドルの作り方・楽しみ方
型から抜けない、うまく灯らないなど、初めて蜜ろうキャンドルを作ろうとする人には必ず困難が待ち受けて挫折してしまいます。しかし、本当は誰でもうまく灯る蜜ろうキャンドルは作れるのです。日本にはなかった蜜ろうキャンドルに30年以上毎日向き合ってわかったことについて、失敗談も含め詳しく紹介しています。ご当地蜜ろうキャンドルが全国で楽しめるようになったら素敵だなと思っています。
5章 蜜ろう利用術あれこれ
ハチ蜜の森キャンドルの蜜ろうを使って、ラップやハンドクリーム、木工クリーム、石鹸、お菓子など、様々な分野に利用していただいております。そんな15人の皆さまに実際にお話しをうかがいました。また、いくつかは私流の作り方も紹介しております。
エッセイ
各章の間には、蜜ろうとの出会い、ミツバチと自然の関係、様々な蜂のことなど、以前に「季刊地域」(農文協)で連載していた5編のエッセイも挿れました。
写真
カラー写真のほとんどは、写文集「庭とエスキース」をはじめ、たくさんの書籍を出版された奥山淳志氏に撮影していただきました。美しく灯る蜜ろうの魅力を的確に捉えていただきました。表紙は、C-2カヌレMを撮影していただきました。
イラスト
「季刊地域」の連載時に描いてくださった大島加奈子さんのリアルでやさしいイラストをそのまま使わせていただきました。ほっとするいい雰囲気を作ってくれました。
多くの皆様に支えていただいて32年。おかげさまで念願の、拙著『手作りを楽しむ 蜜ろう入門』を出版することができました。心から感謝申し上げます。日本では初めての蜜ろう専門書になります。蜜ろうのある暮らしにお役立いただけましたら幸いです。
この出版のために、多くの皆様にお力沿いをいただきました。心から感謝申し上げます。