BW-OS1K オーストラリア産 蜜ろう1kg (フルバリネート残留不検出)
■オーストラリア産 蜜ろうについて
〜敏感肌・化学物質過敏症な方におすすめの蜜ろうです〜
探していたオーストラリア産の蜜ろうが、ついに手に入りました。オーストラリアではミツバチに寄生するミツバチヘキイタダニが見つかっていない唯一の国です。ですから、ダニ駆除剤の農薬フルバリネートは使われておらず、蜜ろうにも残留していないのです。さっそく届いた蜜ろうを精製(湯洗い・濾過)し、山形県理化学分析センターに残留分析を依頼しました。蜜ろうそのものの質は、新鮮な収穫をしているSタイプよりも劣りますが、残留は「不検出」(分析下限値0.05mg/kg(ppm)未満)でした。
フルバリネートは、ミツバチの体に寄生するダニを駆除するために世界中で使われている薬剤です。この薬剤は脂溶性のために蜜ろうに残留し、経皮毒となりアレルギー性の皮膚炎を引き起こす一因とされています。
弟経営の養蜂場(さくら養蜂園)では、免疫力を下げない養蜂を目指しダニ剤も最低限の使用にしています。しかし、私が担当して新鮮な巣のみを収穫したこだわりの蜜ろうでさえ0.1 mg/kg前後の極微量の残留が見つかります。
この値は、同じ薬剤を使う果物の残留基準値(りんご0.5 mg、ナシ0.7 mg、イチゴ0.7 mg、柿1.0mgなど)と比べれば小さな値ですが、敏感肌や化学物質過敏症な方には脅威となるかもしれませんので、おすすめできませんでした。
過去に蜜蝋でアレルギー性皮膚炎を経験された方にはこのオーストラリア産の蜜ろうをおすすめいたします。もちろん、お菓子のカヌレや食品に使う蜜ろうラップ作りにもおすすめいたします。
● 脱色・脱臭はしていません。
● 精製は「湯洗い」と「微細濾過のみ」です。
● 香りは強めの植物系
*重 量:約1030g(袋含む)
*薄い板状に固めたものを砕いています
■簡単なハンドクリームの作り方
【準備するもの】
・蜜ろう
・植物オイル:酸化しづらいホホバオイル、オリーブオイル、ココナツオイルなど。なるべく有機栽培で、酸化防止剤が入っていないもの。
・アロマオイル:香りで癒されたい場合。
・プロポリス液:坑炎症作用を高めたい場合。
・容器:なるべく遮光瓶か、ブラスチックであれば耐熱性があるもの。
・小鍋、湯せん用の小鍋
・かき混ぜるスティック
【作り方】
①作りたい量の蜜ろうと植物オイルを小鍋に入れ湯せんで溶かします。おすすめの比率は、蜜ろう1:オイル4です。ですから、たとえば50gのクリームを作るとしたら、10gの蜜ろうに40gのオイルを入れます。
※オイルの量の割合を増やせば柔らかく塗りやすいクリームができますが、保湿力は蜜ろうが多い方が強いそうです。
②溶けたら湯せんからはずし、よくかき混ぜます。容器に入れてできあがり。
※プラスチック容器に入れる場合は、なるべく冷ましてから入れてください。
※アロマオイルは、初めから入れると香り成分が揮発してしまいます。湯せんからはずして少し冷めてから入れます。
※プロポリス液はアルコール抽出しているので、蜜ろうが液体のうちに入れると分離して混ざりません。容器に入れて固まりはじめたら、お好みの量を入れてスティックで混ぜ合わせます。
■簡単な蜜ろうラップの作り方
【準備するもの】
・蜜ろう:15gあれば、20×20cmの大判ラップが作れます。
・布:器の大きさに合わせて、何種類かあると便利です。
・ドライヤー
・ナイフ
・アイロン
・アイロン台
・新聞紙
・クッキングシート
【作り方】
①蜜ろうをドライヤーで温めて柔らかくし、ナイフで米粒大のチップ状に刻みます。
②アイロン台の上に新聞紙を敷き、その上にクッキングシート、そして布を置きます。
③蜜ろうを布の上にパラパラと置きます。クッキングシートを重ねます。
④アイロンを当て、蜜ろうを溶かします。
⑤蜜ろうが布に染みていない部分に蜜ろうを補充し全体に染み込ませます。
⑥冷めたらクッキングシートを外してできあがり。