BW-S50 ハンドクリーム・カヌレ用 蜜ろうS 50g(フルバリネート残留検査済み0.1ppm・国産・蜜ろう)
残念ながら、世界中のほとんどの蜜ろうには養蜂で使用するダニ剤のフルバリネートが残留していることがわかりました。ミツバチにはミツバチヘキイダダニが寄生し病気を媒介してしまうため、収穫期が終わると薬剤を使った防除が不可欠なのです。
蜜ろうSタイプは、残留薬剤検査をして、なるべく値の低いものを選んで販売しています。今回の残留値は、ごく微量の《0.09mg/kg(ppm)》でした。添付写真の検査結果報告書をご確認ください。この値は、私達が食べるりんご0.5ppm、ナシ0.7ppm、イチゴ0.7ppmなど、アブラムシ防除などに使われる同じフルバリネート残留基準値よりも低い値です。また、クリームを作る時には4〜5倍のオイルを加えますので出来上がりは分析できないくらい極々微量になります。ご理解の上ご購入いただけましたら幸いです。
※ただし、蜜ろう化粧品で過去にアレルギー性の皮膚炎や腫れを経験した方は、別頁のオーストラリア産蜜ろうをおすすめいたします。オーストラリアは唯一ダニがいない国なのです。
● 脱色・着色はしていません。花粉がもたらした天然色です。
● 脱臭・着香はしていません。腐臭もしません 。
● 精製は「湯洗い」と「微細濾過のみ」です。
●遮光袋に入れてあります。
ご不明な点は、どうぞお電話やメッセージでお問い合わせください。
電話 0237-67-3260
✳︎本体価格 850円 消費税込み価格 935円
*重 量:約62g(袋含む)
*薄い板状に固めたものを砕いています
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蜜蝋についての詳細は下記をご覧ください↓
【Sタイプ蜜ろうについて】
近頃、蜜ろうを使った化粧品でアレルギー性のかぶれや皮膚炎を起こす事故が起きています。二つの原因が考えられます。一つは、ミツバチに巣枠の中に巣を作らせる際に、巣礎とよばれる蜂の巣模様の蝋のシートをはさみこむのですが、この巣礎は六角形が壊れないよう硬い石油系のパラフィンを蜜ろうに混ぜて作られているのです。ですから、精ろうの際に巣枠ごと溶かしてしまえばパラフィンが混じってしまうことになります。
また、養蜂業では、採蜜の終わった秋になると、ミツバチの身体に寄生するダニを、巣内に薬剤をぶら下げて落とす作業があります。ミツバチの健康を考えると必要不可欠な作業ですが、その薬剤の「フルバリネート」は、脂溶性のため蜜ろうに大変残留しやすい性質を持っています。ダニ剤が残留しているのは巣枠の古い巣の部分です。
採蜜の時は、たくさんハチミツを蓄えさせるために、巣枠と巣枠の間隔を広げて、巣を盛り上げさせ巣穴を深く作らせます。巣穴が蜜で満タンになると新鮮な蜜ろうでフタをします。採蜜の際はこのフタを切り取って遠心分離機に入れます。ハチ蜜の森キャンドルの蜜ろうは、おもにこのフタの部分の蜜ろうです。蜂蜜の収穫は1週間〜10日に一度行いますから分泌したばかりの新鮮な蜜蝋といえます。
しかし、その新鮮なフタの蜜ろうといえども、深く切ってしまえば、残留している古巣が混じってしまうおそれがあります。そこで、ハンドクリームやお菓子用の蜜ろうは、残留薬剤の有無を山形県理化学分析センターで検査してもらい、不検出もしくは残留値の低い蜜ろうを販売することにいたしました。
しかし、検査を繰り返すにつれ、全く残留していない蜜ろうの採取は大変困難なことがわかりました。2018年から自家養蜂場の蜜ろうを含め、採取にこだわった蜜ろうを15回以上検査しましたが、非検出は1度だけでした。仕入れた蜜蝋の中には驚いたことに3.2mg/kg(ppm)を検出したものもありました。後で研究論文を読んでわかりましたが、ミツバチは古い巣も再利用して巣を作るらしいのです。
養蜂家によって残留値が違うのは、たとえば5年使い続けた古巣には5年分残留してしまうということになります。うちではダニに耐性を持たせないためにも2年ほどで巣を更新しています。試しにあえてうちの古巣の蜜ろうを調べてみると1 mg/kg(ppm)の残留がありました。2年で1 mg/kg(ppm)残留することがわかりました。
以上、どんなに採取方法をこだわって新鮮な巣を収穫しても古巣を混ぜて巣作りをするため防ぎきれないことがわかりました。残留検査の必要性を改めて実感させられました。
ただ、蜜ろうは食品ではないために、国は農薬残留基準値を設けていません。そこで、私たちが普段食べている農産物に含まれている同じ薬剤フルバリネートの農薬残留基準値に基づき、例えば、りんご0.5mg/kg(ppm)、イチゴ・ナシ0.7mg、柿1mgなど、それ以下の値の蜜ろうを、Sが一つ足りない「Sタイプ」として、検査結果を公表しながら販売するようにしております。
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■簡単なハンドクリームの作り方
【準備するもの】
・蜜ろう
・植物オイル:酸化しづらいホホバオイル、オリーブオイル、ココナツオイルなど。なるべく有機栽培で、酸化防止剤が入っていないもの。
・アロマオイル:香りで癒されたい場合。
・プロポリス液:坑炎症作用を高めたい場合。
・容器:なるべく遮光瓶か、ブラスチックであれば耐熱性があるもの。
・小鍋、湯せん用の小鍋
・かき混ぜるスティック
【作り方】
①作りたい量の蜜ろうと植物オイルを小鍋に入れ湯せんで溶かします。おすすめの比率は、蜜ろう1:オイル4です。ですから、たとえば50gのクリームを作るとしたら、10gの蜜ろうに40gのオイルを入れます。
※オイルの量の割合を増やせば柔らかく塗りやすいクリームができますが、保湿力は蜜ろうが多い方が強いそうです。
②溶けたら湯せんからはずし、よくかき混ぜます。容器に入れてできあがり。
※プラスチック容器に入れる場合は、なるべく冷ましてから入れてください。
※アロマオイルは、初めから入れると香り成分が揮発してしまいます。湯せんからはずして少し冷めてから入れます。
※プロポリス液はアルコール抽出しているので、蜜ろうが液体のうちに入れると分離して混ざりません。容器に入れて固まりはじめたら、お好みの量を入れてスティックで混ぜ合わせます。
■簡単な蜜ろうラップの作り方
【準備するもの】
・蜜ろう:15gあれば、20×20cmの大判ラップが作れます。
・布:器の大きさに合わせて、何種類かあると便利です。
・ドライヤー
・ナイフ
・アイロン
・アイロン台
・新聞紙
・クッキングシート
【作り方】
①蜜ろうをドライヤーで温めて柔らかくし、ナイフで米粒大のチップ状に刻みます。
②アイロン台の上に新聞紙を敷き、その上にクッキングシート、そして布を置きます。
③蜜ろうを布の上にパラパラと置きます。クッキングシートを重ねます。
④アイロンを当て、蜜ろうを溶かします。
⑤蜜ろうが布に染みていない部分に蜜ろうを補充し全体に染み込ませます。
⑥冷めたらクッキングシートを外してできあがり。